先輩の声
峰製作所で働く社員のキャリアや仕事に対する想いをご紹介します。

業務内容
主に担当しているのはレールの熱処理です。
当社で行っている熱処理は、レール頭部をガスバーナーで加熱し、それを圧縮空気で冷却することによりレール頭部の硬度を上げる「SQ(スラッククエンチ)処理」です。
加熱炉の台車の上にレールを乗せて点火すれば後は自動的に台車がレールを運び熱処理が行われていきますが、レールは加熱されると変形していくため、常にバーナーとレールの位置関係を確認しながら調整する必要があります。
業務のおもしろさ・魅力、印象に残っている業務など
レールの熱処理の後には、熱で歪んだレールをまっすぐに矯正する歪取り工程が続きます。次工程が少しでも効率的になるよう、レールの状態を見ながらレールを支える台やバーナー位置を調整しますが、そのノウハウは先輩から学ぶだけでなく、自分自身の経験から学び取る部分も大きいです。
自分の一つ一つの作業が全体の工程に影響を与えるという点で大きなプレッシャーを感じる反面、重要工程を任されているという誇りとやりがいも感じています。
『峰』だからできること
「日本のインフラを支えている」では平凡でしょうか。
工場にはいろんなお客様がご視察、ご見学に来られます。
自分もよく知っている地元の会社から、関西や関東、北海道、さらには外国のお客様まで来られるときもあります。
そのたびに、自分たちの製品は、こんなところまで届いているのだと実感させられます。

今後の目標
今は熱処理がメインですが、もっともっとできることを増やし、「困った時はあいつに頼れ」と言われるようなマルチプレイヤーになりたいですね。
自分が所属しているのは圧接クロッシングを製作する「圧クロ班」ですが、熱処理以外にもNC機械加工、汎用機加工、圧接、仮組、接着等様々な工程があります。
まだまだ経験したことのないものも多いですし、後輩も入ってきているので教育にも力を入れたい。
自分のさらなる成長と後進の育成が今の自分の課題です。
学生へのメッセージ
資格はできるだけ持っていた方が有利です。
自分は特定高圧ガス取扱主任者の資格を高校在学中に取りましたが、他にも玉掛け技能講習やフォークリフト資格等、工場勤務なら即必要なものも多いです。
勿論、持ってなくても入社後会社で取らせてもらえますが、最初から持っていればそれだけチャレンジの幅が広がります。
1日のスケジュール
出社
8:00
朝礼
当日の予定の確認、指差呼称による危険予知
段取
熱処理を行うレールを機械にセットし、火炎が出るバーナーの位置や高さなどを調整
熱処理
火炎や熱されたレールの状態、バーナーの位置などを常に監視しつつ熱処理を行う
12:00
昼食
12:45
硬度確認
熱処理後のレールの表面を硬度計で測定し、規定の表面硬さが得られているか確認
仮組
他の工程で製作されたレールを使い、圧接クロッシングの組立を行う
接着
圧接クロッシングのレール同士を接着するため、脱脂や再組立を行う
仕上げ
切削加工された圧接クロッシングをグラインダーを使って面取り、錆止め塗装などを行う
16:40
清掃・日報記入
16:45
退社
学生時代のエピソード、趣味、休日の過ごし方など
休日はジムに行き、筋トレをしています。
パンプアップした自分の体を見るのが筋トレのモチベーションになり、さらに肉体をいじめてしまいます笑
仕事でも力を使う場面が多いですが、筋トレと思って楽しんでいます。
趣味は旅行で、最近は彼女と韓国に行きました。
釜山やソウルで屋台での食べ歩きを楽しみ、リフレッシュできました。
(写真は韓国グルメです!)

先輩の声 用語集
1.車上転換装置 ^
広大な製鉄所などの構内鉄道で、列車の運転手が運転手席から容易に進行方向を切り換えられるように工夫された転換装置。
2.転てつ機 ^
分岐器を動かし、線路を変えて列車の進行方向を切り換えるもの。当社の製品は全国の製鉄所構内を中心にご使用いただいている。
3.無人信号所制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号により、自動で列車の進行ルートをセットする装置。
4.列車集中制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号を元に、手動で列車の進行ルートをセットする装置。
5.誘導無線設備 ^
列車の運転手が進行ルートを信号所に無線で送信する装置。
6.車両秤量機(ひょうりょうき) ^
貨車に積載した荷物の重量を測るもの。
7.信号保安装置 ^
列車の位置やポイントの向き等を検知し、その状態を表示したり切り換える装置。
8.大型NC機械 ^
数値により制御された工作機械。プログラムにより加工の位置、方向、速度を制御する。
9.鉄道用分岐器、分岐器 ^
一つの線路から二つ以上の線路に分岐させる装置。これを動かすには転てつ機が必要。
10.トングレール ^
分岐器の先端に位置し、列車の進行方向を振り分ける部分。転てつ機はこの部分に取り付けられる。
11.クロッシング ^
分岐器の一部で、レールがクロスしている箇所。分岐した線路のどちらにも列車が進めるようになっている。
12.ガードレール ^
分岐器の一部で、クロッシングを通過する列車が脱線しないために敷設するもの。
13.ゴールドサミット溶接 ^
当社が1979年にドイツのエレクトロ・テルミット社と技術提携し、テルミット溶接工法(酸化金属とアルミニウム間の脱酸反応を溶接に応用したもの)を日本の鉄道へ適合できるようにしたレール溶接方法。従来のものより機動性に優れ、短時間で施工が出来る。在来線を中心に幅広く用いられ、現地で行うJR各社のレール溶接施工の約40%を占めている。
14.ガス圧接 ^
レール溶接方法の一つであり、レール接合部をガス炎で加熱して圧力を加えながら、レールを溶かすことなく接合する方法。
15.エンクローズアーク溶接 ^
レール溶接方法の一つであり、レールの形状に合わせて周囲を銅ブロックで囲み、溶接棒に電流を流し、放電の熱で溶接棒を溶かし、溶接する方法。
16.非破壊検査 ^
対象物を破壊することなく、キズの状況を調べる検査。目視や放射線や超音波、磁気などを使用してキズを調べる。
17.残留応力測定試験 ^
対象物に外から作用していた力が全て取り除かれた後に物体内部に残存している内部圧力を測定するもの。